労務監査・労働条件審査

労務監査・労働条件審査

労務監査

社労士は、就業規則や法定帳簿等の書類関係の他、実際の運用状況についてまで監査を行います。

これにより、企業のコンプライアンス違反だけでなく、職場のトラブルを未然に防止することができます。

労働条件審査

社労士による労働条件審査は、一般競争入札等により国又は地方自治体が行う公共事業の実施に関する委託を受けた企業について、労働基準法等の労働社会保険諸法令に基づく規程類・帳簿書類の整備状況を確認するとともに、その規程類・帳簿書類の内容のとおりの労働条件が確保され、労働者がいきいきと働くことができる職場になっているかを確認するものです。

近年の行財政改革の進展により、公共業務の民間への委託が拡大するとともに、一般競争入札実施によるコスト削減を求められています。しかし、こうした流れによって、地方自治体から業務を受託する企業の中に様々な問題が生じるようになりました。

代表的な例として、落札するためにコストを削減することによって、人件費が不当に低く抑えられ、労働者がいわゆる「ワーキングプア」の状態に陥るといったケースが生じています。

このような問題を反映して、業務委託を受ける企業に雇用される労働者の適正な労働条件の確保を図るため、公契約基本法の制定に向けた動きや、地方自治体による公契約条例の制定などの動きが急速に広がりつつあります。