先輩社労士からのメッセージ

先輩社労士からのメッセージ

「初心に戻る」

私は何を目的に「社会保険労務士」になろうと思ったのだろうか。
あなたは何の為に「社労士」になろうと思われたのですか?
答えは個々人によって様々ある事でしょう。マズローの欲求5段階説ではありませんが、より高次の欲求の実現を求めて活動している方々も多いことでしょう。

さて、一昨年の社労士試験の合格率が前年9.3%から2.6%になった事は記憶に新しいと思います。難関の試験を勝ち抜き、社会保険労務士として意気揚々と新たな船出(開業)をされた方も大勢おられるかと思います。

私も20年近く前に企業に勤務する傍ら試験勉強に取組み、平成12年に漸く念願の合格通知を手に入れました。勿論、学んだ知識はその後、人事関連業務を進める上でも大いに役立ちました。そして平成27年5月、39年間のサラリーマン人生を卒業し「豊政社会保険労務士事務所」を開業、第2の人生をスタートさせました。

折しも安倍晋三首相が第3次再改造内閣の発足を受け、改めて「最大のチャレンジ」と位置付けた「働き方改革」がスタートしています。同一労働同一賃金や長時間労働の是正など格差解消や労働者が働きやすい環境整備作りを急いでいます。
また時給1,000円を目指して最低賃金を毎年度3%程度引き上げることを表明しています。しかし、これらは企業の生産性の向上と相まって進める事が重要です。

まさに「社労士」を時代が求めています。大多数を占める中小企業に寄り添い、経営者の様々な課題の解決に向けて共に歩むことが求められていると確信します。

その為にも旧来型の書類の代行申請だけではなく、問題解決型の専門家として特化したサービスに取組む新たな事業転換が求められていると考えます。
中小企業の経営者をしっかりとサポートすることで、結果として企業の業績が向上しそこで働く従業員の賃金もアップさせることが出来ます。そうすることで生活も豊かになり、ひいては日本経済も活性化されることに繋がる事でしょう。

呉支部 豊政茂